恋愛心工事中。
『美羽ってさ、ずばり、レズでしょ』
……………。
「『はぁ!?』」
あたしと有美の声が重なり合った。
『る、瑠璃っ!!
それは断じて無いからね!?無い!!』
必死に言うあたしを瑠璃は、"隠さないで良いよ?"という目で見てくる。
…………(泣)
瑠璃を可愛いって思ったのはレズだからじゃなぁあい!!
あたしは男嫌いだけれども!
レズは無い!!
そこ誤解しないで!?(誰に向かって?)
有美は大爆笑。
あたしは瑠璃の言葉を必死に否定。
瑠璃は意地悪な笑みを浮かべていた。
――
―――
――――
……そんな事もあったよなぁ。
あたしは瑠璃を見ながら、軽く深呼吸をした。
「あたし、」
向かってるんだよ。
壱を好きになった事は奇跡と言っても良いくらい。
だから、あたしは向かってるの。
この、やっと見つけられた恋愛心を…
壱への思い。
あたし自身の思い。
全て詰まって、壱へぶつける。
あたしは、覚悟が出来ているよ。
瑠璃に何言われたって仕方ない。
今まで壱を嫌ってたのに、突然好きですなんて。