恋愛心工事中。
「今、何て?」
『すっごく羨ましかった…黒崎君が嫉妬してたんだよ!?』
瑠璃は、もう半泣き状態だ。
………はい?
し、嫉妬?
「嫉妬って…?」
『嫉妬してる黒崎君も良かったなぁ』
瑠璃はグスンと鼻をすすった。
………は?
は?何?はい!?
「壱が嫉妬!?」
あたしが勢いよく尋ねると、瑠璃は悔しそうに頷く。
『黒崎君が彼氏だったら、愛されてるって実感するよね…』
何!?何…
なにぃい!?
「いつ!?どこで!?
壱が嫉妬したの!?」
瑠璃は呆れ顔であたしを見た。
『だから、調理実習の時だよ!
石橋君が美羽の作ったやつ食べようとしててさ、凄~い仲良い雰囲気だったじゃんよ!』
………あ。
うん、確かに。
『あたし、マジビックリしたもん!男嫌いなのに何であんな怖い人と話してんのかなって』
……見た目だけね?
『2人がかなり仲良い感じだったから、黒崎君は美羽好きだから嫉妬したの!!』
………え…?
「い…壱が…京司に嫉妬したの…?」
あたしの問いかけに頷く瑠璃。
『本当に、美羽になりたいって、その時思ったもん…』
…………本当に?
壱が、嫉妬?