恋愛心工事中。
だからあんなに…いつもと違くて…ちょっと怖くて。
『美羽は…そんな可愛いのにさ、自惚れないのが凄いよっ』
それは瑠璃だって同じだよ……
『も~…あたし、負けちゃった』
瑠璃の目から僅かに涙が溢れた。
………!
「瑠璃…!」
『いいから!!』
瑠璃はグズグズと鼻を鳴らした。
『あたしに気ぃなんか使ったら…タダじゃおかないから!!』
瑠璃は顔を真っ赤にしている。
『好きって思ったんなら…早く黒崎君に告白しなよっ!!
さっさとしなきゃ、あたし黒崎君の事、奪っちゃうよ!?』
えぇえ!?!?
「えっ!?
瑠璃ってば!?」
『あたしだって、本当は好きだもん!』
悔しそうに顔を歪ませながら、あたしを見る瑠璃。
『本当は黒崎君に告白したいよ…付き合いたいよ…
けど、それが出来るのはあたしじゃないじゃない…』
…………っ。
『こ、こんな事言うライバルなんて、他に居ないからね!?
あ、あたし、自分からっ…身引いてあげてんだからね!?』
涙がドワドワ溢れてしまっている瑠璃は言葉がつっかえている。
『本当は…あたしだって好きだよぉ…』