恋愛心工事中。
黒崎が転入してから3日がたった。
3日間。
あたしはよく頑張ってたと思うよ。
何故なら……
『美羽おはよ♪』
『美羽ペン貸して~』
『美羽メアド教えて!!』
『美羽~』『美羽~』……
んもう!!何なのよ!?
そう。
黒崎は嫌っていう程、しつこくあたしに絡んでくる。
そのせいであたし…
げっそり疲れたんだが!?
『美羽~』
うっ!?
…あ、良かった。
有美かぁ。
有美と女子数人が、あたしを呼んでいた。
「笹崎って呼んで下さい。笹ちゃんでもいいです。
なんならザッキーで…」
『…何言ってんの?
ていうかさぁ、どうなの?
黒崎君とは♪』
有美がニヤリと笑った。
またそれかよ……
「別にどうもこうもない!!」
『いや、嘘だね』
『とうとう男嫌い克服じゃん!!』
『超美男美女でお似合いだよ♪』
口々に言う皆。
そして有美が、
『もたもたしてると、瑠璃にとられるよ。
ま、黒崎君は美羽オンリーって感じだけど~!!』
っはあ!?
「とられていい!!
せいせいする!!」
なっにが美羽オンリーよ!!
ありえないからっ!!