恋愛心工事中。
「琉依の電話番号、教えて…」
あたしが言うと、壱は目を見張った。
『…え…』
壱は少し戸惑っているようだった。
あたしには壱が何故そんな顔をしているのかが分からなかった。
『…琉依の?』
…………?
「壱…どうしたの…?」
壱は眉間にシワを寄せていた。
『琉依に会うの?』
壱に問われ、あたしは頷いた。
『……それって、どういう意味で?』
…………え?
「ど、どういう…」
壱の言ってる事が理解できない。
『琉依と会いたいって事だろ?』
「……う、ん」
何?何で…?
『…思わせぶりだったって訳?』
…………は…?