恋愛心工事中。
『美羽!!
どうだったの、黒崎君との話し合いは!!』
あたしは有美に電話をかけていた。
一人じゃ何も出来ないと思ったから…
「あのね……」
あたしは有美に、全てを打ち明けた。
うまく説明できたかも、分からない。
だけど、全てを話した。
『………マジ?』
有美は聞き終えると、驚いた声色であたしに問い掛けた。
「うん…壱、どうして帰ったのかなぁ…」
有美は暫く考えこんでいるようだった。
そして、暫くして、
『誤解されたね』
と言った。
…………へ?
「ご、誤解?」
壱が…誤解した?
『うん。美羽は分かんないのか。』
有美は優しくあたしに話してくれた。