恋愛心工事中。
そして、数学の授業に。
隣のこいつは今だメアドを教えてと頼んでくる。
うざいっ!!
『美羽?
機嫌悪くね?』
ニコニコ笑うこいつが嫌い!!
あたしは無視して、フンと顔を背けた。
『それでは、試験まであと3週間です。
友達と試験勉強してください。』
数学の先生はかなり面倒くさがり屋。
絶対教えるのが面倒なんだろう。
………。
ろくな教師いね―っ!!(泣)
…はぁ。
有美とやろ。
あたしが有美に声を掛けようとした………ら。
『美羽♪やんない?』
っはぁ!?
そう言ったのは隣のうざい奴、黒崎。
「あたし有美とっ…」
『いいよ~黒崎君とお二人で♪』
何かニヤニヤしてるっ!!
ひどいよーっ!!!!(泣)
『やった☆美羽やろ!!』
何っが゛やった☆゛だよ!!
「やだ!!」
『は!?』
「あんた友達いないの!?
友達とやってこい!!」
あたしがそう言うと、黒崎は頬杖をつき、あたしから珍しく視線を外した。
『友達より美羽が良いし』
………っ。
不覚にも、心臓が疼いた。
『黒崎君!!』
一瞬の沈黙を破ったのは、瑠璃だった。
黒崎めがけて笑顔で歩いてくる。