恋愛心工事中。


頭が混乱し、急な展開についていけない。



「ど…して…」




呆然とするあたしを見た壱は、苦笑いをもらした。







『…ごめん。
今日は…何か、早く来たかっただけ』






…あたしと一緒だった。




あたしが何も言えずにいると、壱は読んでいた本を机の中に入れた。



そして、立ち上がった。





…………っ、何…?




思わずビクリとした体。








『俺、考えてた』



壱は、寂しそうな顔をしていた。




「……え?」



…何を?





そう言う前に、壱が発した言葉は……











聞きたくなんかなかった







< 214 / 440 >

この作品をシェア

pagetop