恋愛心工事中。
頭が混乱し、急な展開についていけない。
「ど…して…」
呆然とするあたしを見た壱は、苦笑いをもらした。
『…ごめん。
今日は…何か、早く来たかっただけ』
…あたしと一緒だった。
あたしが何も言えずにいると、壱は読んでいた本を机の中に入れた。
そして、立ち上がった。
…………っ、何…?
思わずビクリとした体。
『俺、考えてた』
壱は、寂しそうな顔をしていた。
「……え?」
…何を?
そう言う前に、壱が発した言葉は……
聞きたくなんかなかった