恋愛心工事中。
「…今、何て…」
聞こえた。
聞こえたよ…
だけど……………
信じたくなかった…
『美羽……』
そう言って壱は、あたしの頬に手を触れた。
ドキンッッ…
壱の愛おしげな瞳に思わず心臓が大きく跳ねた。
……何も言えない。
ねぇ、壱………
冗談だよ、って いつもみたいに笑ってよ。
犬みたいに甘えてきなさいよ。
アンタのウザいくらいの笑顔は どこ いっちゃったのよ。
…壱ってば………
お願いだから…
嘘って言ってよ……