恋愛心工事中。
涙 2乗
朝だからか、柔らかい明かりの太陽。
でも眩しく照らすのは昼と変わりない。
昼よりは過ごしやすい朝だが、やはり、
「暑…」
やっぱり夏。
あたしは額に汗で張り付く髪を かき分けた。
学校を出て、暑い日差しの下、あたしは黙々と歩いていた。
見慣れたバス停に辿り着くと、設置されているベンチに腰掛けた。
……まだバスが来るまで15分ある。
時刻表で確認すると、あたしは周りの景色を眺めた。
並ぶ家々。
まだ朝だからか、人があまりいない。
あたしは早く学校に来たために、余計。
道路脇に設置されたバス停は、あたしを含め4人が居た。