恋愛心工事中。


「あたし…自分の中だけで終わりにさせて、琉依の気持ち、何も確かめなかった…」




ごめんね。
ごめんね、琉依。

勝手なのは、あたしだったんだね。





「それで…琉依が転校になって…悲しかったし、憎かったのが本音で…」




バカだ。
あたしはバカだ…





「琉依は苦しみながら転校したのに…あたしはその後は普通に過ごして…」



琉依が痛みを抱えている事なんて、何も知らなかった。






『でも…俺は美羽を普通に過ごさせたとは思えねぇよ』



琉依が、鋭くあたしに言い放った。





「…………」




何も言えない。

何て弱くて人を守れない人間なんだろ。






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