恋愛心工事中。
………ねぇ、琉依。
『俺バカだよ…
何で親父と戦わなかったんだろ……』
分かってるよ?
琉依が涙をこらえている事なんて……
「悪くない…っ」
あたしは琉依の目を真っ直ぐ捕らえた。
「琉依は全然悪くない…自分をそうやって責めないで…
琉依は、あたしと同い年なのに…働いて暮らして…」
きっと、好きな物も買えないじゃない。
あたしなんかには、耐えられないよ。
「琉依を信じもしないで話さなかったのはあたしだもん…」
本当に、あの頃の自分に嫌気がさす。
琉依を好きだったくせに何もあたしは琉依に与えられなかった。
…あたし、最低…