恋愛心工事中。
「琉依はあたしのために友達にも嘘ついて演技して…っ…
あたしにも…格好つけさせてよぉ…」
涙が
頬を伝った。
『…………』
その時、琉依の目からも一筋の涙が頬を伝った。
「…………っ、」
初めて見る、琉依の涙。
あの頃…中学生の頃は、人前では泣かなかったの?
励ましてくれる人が…誰も居なかったの?
「琉依ぃ…っ」
ボロボロって。
涙が溢れた。
『…………っ』
琉依は眉間にシワを寄せて、自分の口元を押さえていた。
「琉依っ…あたし…大丈夫だよ?」
涙で歪んだ視界の中で、必死に琉依を見た。