恋愛心工事中。


だからこそ。
琉依に。

絶対に…言いたかった言葉があるの。



あたし達が別れてから琉依の転校まで、何も話さずにいた。


その時から、ずっと話したかった事……




でも結局、臆病なあたしは琉依と話す事が出来なかった。

誰かに相談する事さえ出来なかった。




だけどね?
今なら言えるよ。






「……琉依」


止まる事を知らない涙が頬に筋を作っていく。




琉依は、涙を流しながら優しく微笑んであたしを見た。





こんなに辛い思いをしている人が、こんなに優しく笑う。



胸が締め付けられて、息が出来ない。






あたしは、グッと力強く拳を握った。












「………あたし、ずっと言いたかった事があるの」







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