恋愛心工事中。




あたしは、息のしづらさを深呼吸で抑えた。



真っ直ぐに、琉依を見つめた。

中学生の時には、出来なかった事…










「あたし…琉依に会えて本当に良かった」






琉依、あたしね。
本当に思うよ?


琉依の事を、憎んだ時もあったけど、









「……大好きだったよ」








大好きだった。

愛していた。

大切だった。





初めてだった。

こんなにも、人を愛したのは。





嫌いよりも、好き。

その気持ちが、別れた後でもずっと勝っていたんだよ。





琉依の瞳から、輝いた雫がこぼれ落ちた。






琉依の涙。
初めて見た…

苦しかったんだ。
悲しかったんだ。








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