恋愛心工事中。
謎の大嫌いな男
『これでHRを終わります。
日直の2人は日誌を書いていく事。』
うわっ!!
日直じゃん!!
この学校は高校なのに中学みたいな事をする。
時は過ぎ、今は帰りのHRが終わった所。
しかもあたしと一緒に日誌を書くのは……
黒崎。
隣の席だから、黒崎も日直。
皆が帰り始め、教室にはあたしと黒崎以外いなくなった。
あたしの机と黒崎の机をくっつけて、日誌を書く。
……面倒だなぁ。
あたしはそう思いながら、日誌にペンを走らせた。
黒崎は黒板を消している。
早く終わらせて早く帰ろ!!
『美羽』
「何?」
日誌を書きながら、テキトーに返事をする。
『一緒に帰らない?』
………!?!?
「冗談やめてよ!!」
あたしは慌てながら言った。
『美羽部活?』
「今日は部活休み。」
あたしは水泳部に所属している。(黒崎は知っている)
『じゃ帰ろう?』
「やだ。」
あたしがキッパリ言うと、黒崎がムッとした顔であたしの前にいた。
『何で?』
「こっちこそ!!
付き合ってもないのに!!」
…何か、苦しい。
『付き合ってなきゃ一緒に帰れないわけ?』
黒崎の目が冷たかった。
「……う、ん」
見た事のない黒崎の目に戸惑う。