恋愛心工事中。
あたし、琉依の事……何も理解してなかったのかなぁ…?
涙が、
とめどなく溢れた。
「琉依っ…今まで本当にありがとう…」
揺れる視界の中で、琉依の優しい笑顔を見た。
大好きだった、
笑顔。
『何回も聞いた』
琉依は、"最後な"と呟いて、あたしの頭 をグシャグシャッと撫でた。
『壱にまだ気持ち伝えてねぇの?』
……その前に誤解も解けてないけど。
あたしは小さく頷いた。
『よし、じゃあ今から学校行って気持ち伝えてこい!』
最高にキラキラした笑顔で、琉依はあたしに言ってくれた。
……ありがとう。
ありがとう、琉依。
声が枯れるくらい言っても足りないよ。
『行ってこい!』
琉依に立たされ、背中を押された。