恋愛心工事中。
■4章 恋心■
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『良かったっ!!』
…あたしは学校へ戻り、有美に全てを告げると、有美は笑顔でそう言った。
『良い決断だよ!!
琉依君も、相当強い人なんだね…凄く格好良いと思う。』
あたしが深く頷くと、有美は頭を撫でてくれた。
…これで良かったんだ。
琉依との関係に終止符を打ったものの…
『黒崎君、いないね…』
有美の言葉通り、壱は居なかった。
お昼休みに戻ってきたあたしは、政え先生に挨拶して、教室に来たのだが…
壱が居ない。
有美によると、朝からずっと居ないらしい。
今朝、あたしを諦めると壱があたしに告げてから…居なくなったんだ。
「…どうしよう」
これからあたしは、壱に気持ちを伝えるにしても、どうすれば良いんだろうか。
『この様子だと…ずっと居ないよね…じゃあ…部活終わったら玄関に来て?それから壱君探そう?』
……………。
「…うん、ありがとう」
有美には、助けられてばかりだな。