恋愛心工事中。
壱が来ないまま、放課後を迎えた。
有美と別れ、あたしはプールへと向かった。
…プールに到着すると、京司が居た。
「京司!
河村先生は?」
顧問が見当たらないので京司に尋ねてみた。
『今日は出張。
…あと大会まで9日なんだな、早ぇ』
京司は、あたしと同じで平泳ぎとクロールに出場する。
「河村先生居ないんだ…てかもう9日までになっちゃったんだね」
あたしは軽く溜め息をつくと、準備体操をし始めた。
『ったく、何溜め息ついてんだよ?』
京司はあたしの頭をグシャグシャッと撫でた。
「わわっ。
あ、京司久しぶり」
『今更かよっ』
…………あれ?
「京司…痩せた?」
何だか、琉依みたいに、あまり良くない痩せ方をしているみたいだった。
『あー。
まぁ、何キロか』
……やっぱり…
どうしたんだろ?