恋愛心工事中。
『では問3。
笹崎さん』
………おのれ…(怒)
(自業自得です)
ただいま、大嫌いな数学の授業中。
鬼が(だから数学教師です)あたしを当てるのはこれで3回目。
…つまり、全ての問題をあたしに解かせている訳だ。
だけど、あたしは脳みそがパニック中。
一つは、"ス●夫母"に対する怒りが脳みその中を40%占めていて。
もう一つは………
あたしの隣に座っている壱へのドキドキが60%。
つまり、数学の問題に対する考えは一切無いから、あたしは言葉に詰まっている。
『早く!!!』
うっせぇな!!(怒)
(ヤンキー?)
隣で涼しい顔して窓の外を見ている壱。
どうしてこの教師は壱には注意しない!?
お前の目は節穴か!?
(酷いよ)
「分かりません」
有美が助けてくれようとしたけど、全て断ったあたし。
もうストライキしたる!!
(おいおい)
『じゃあ次。
黒崎君』
…………っ。
黒崎、って言葉に敏感に反応する心臓。
止まれドキドキ!!
(無理だろ)