恋愛心工事中。
『x=……』
つらつらと冷静に言葉を発していく壱。
………………。
今、心臓の早さが尋常じゃない。
『……です』
壱が言い終えると、数学教師は嬉しそうに微笑んだ。
うわ!!
何あの笑顔!!
あたしには見せた事ないくせに!!(怒)
40%分の怒りをぶつけ、60%分のドキドキを抑えようとしていた。
こんなんじゃ話しかけらんない!!
どーする、あたし!!
早く授業が終わってくれればいいのに!!
その後、次々とあたしを当ててくる数学教師と戦っていた。
「疲れたぁあ!!」
あたしは授業終了後、大きな溜め息をついて机に突っ伏した。
『居残り決定、
だってね?』
有美があたしをニヤニヤしながら見てくる。
「代わってよー!!」
『無理』
酷いー……
(酷くない)