恋愛心工事中。


扉の方へ行くと、そこには違うクラスの友達と、見たことのない男子が居た。




…何だろっ。



少しだけビクビクしていると、





『この人が話あるみたいだから!!じゃあねっ!!』

友達は男の子の肩をポンと叩くと、笑顔で去って行った。





『ちょっ…!!』


男子は慌てたように友達を見たが、友達はもう居なくなっていた。




………えぇ!?

あたしとこの人で…2人っきりじゃなきゃいけないのぉ!?





あたしがチラッと男子を見ると、男子とバッチリ目が合ってしまった。



『………っ!!』



男子は顔を赤くしてあたしから目を逸らす。





「……あの…」


緊張しながら小さな声で話しかけると、男子が勢いよく振り向いた。



『えっ…あの!!
ちょっと着いてきてもらえますか!?』


男子は、慌ててあたしに言った。





………うっ…(泣)
男子と2人っきりかぁ…


でも、その男子の真っ赤な顔と緊張ぶりを見たら…

反抗なんて出来なくて…






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