恋愛心工事中。
そんな風に佐々木君を観察していると、階段の踊場に。
『あの…』
佐々木君は頭を掻きながら立ち止まり、あたしを見た。
「はい!!」
佐々木君って良い人そうだなぁ、うん。
緊張する………
しばしの沈黙が訪れ、あたしと佐々木君は俯きながらモジモジしていた。
「『あの!!』」
あたしと佐々木君の声が綺麗にかぶった。
………………。
『はははっ』
すると、佐々木君が声を出して笑った。
「………」
わぁ…
眩しい笑顔!!
『やっぱり本当に笹崎さん可愛い…』
……………へ?
「今何て……」
『…………』
佐々木君はみるみる顔を真っ赤にしていく。
すげぇー。
体温計?(失礼)
『えっ、ごめん!!
その、あのー!!』
「あははは!!」
自然に笑ってしまった。
男は嫌いなはずなのに、最近のあたしは平気なんだ。
勿論、怖い人達は無理だけど…こういう人達は大丈夫。
『あ…すみません…』
「いえいえ!!
で…話って…?」