恋愛心工事中。
「京司…っ」
半泣きで呼びかけ、京司の肩を揺さぶった。
「京司っ京司ぃ!!」
嘘だよ!!
クスリなんて…!!
『………美羽』
京司が目を丸くして、顔を上げた。
「ねぇっ、これ…
何なの!?」
あたしの問いかけに、京司はもっと目を丸くさせた。
『………っ』
京司は突然立ち上がるといきなり走り出した。
「京司!?」
素早く京司を追いかけるも、やはり男女の差。
追いつけない…っ
すると京司は、男子トイレの中へ走って入っていった。
「っ」
…………躊躇ってる場合じゃない!!!!
あたしは男子トイレの中へ勢い良く入った。
京司は何してんだよ、という目であたしを見た。
「やめてっ!!!」
京司は…
そんな人じゃない!!
『お前っ…男子トイレになんか入ってくんなよ!!早く出てかねぇと…!!』
京司はあたしに強い口調で言い放った。
…………っ、