恋愛心工事中。
「出ていける訳ないじゃん!!何でそんなもの持ってんの!?」
『これは…っ』
口ごもる京司に
近づいていくあたし。
「…っ!!」
あたしが袋を奪おうとした時、京司が袋を上に掲げた。
京司に届かないあたしは袋を奪えない。
「それ使うの!?」
袋を一心不乱に奪おうとしながら、あたしは必死に問う。
『…分かんねぇよ』
冷たく言う京司。
すると京司は、個室の扉を開け、
「きゃっ!?」
あたしの腕を力強く引っ張って、
「ちょっ…!!?」
あたしを個室の中へ閉じ込めた。
暗く狭い個室に閉じ込められたあたしは、必死に扉を開けようと試みる。
だが、京司がそこに寄りかかっているのか、びくともしない。
開けられない…っ
「京司!!」
ドンドンと扉を叩くと、
ガンッ!!!!!!
京司から強い蹴りか何かが扉へ伝わった。
「……っ」