恋愛心工事中。
『何だっていいだろ……俺がクスリやってようが…美羽には関係ねぇ…』
「関係あるよっ!!
京司は…ずっとクスリやってたの!?」
………………。
間があった。
『これが初めて』
フッと乾いた、鼻で笑ったような声が聞こえた。
「初めてって…!!!」
じゃあ何で京司にはクスリをやってるって噂があったの?
「そんなのやったら……ハマって抜け出せなくなるよ!?」
ドンドンと絶え間なく叩く手がジンジンと痛み出す。
『大丈夫だって…
ちょっとしか…
やんねぇよ』
どこか、京司の声が震えていた。
「大丈夫じゃない!!
京司がそんなのにハマったら…音緒さんだって悲しむよ!?」
その時、
空間が静まった。
『音緒は…悲しんでなんかくれない』
京司が、低い声でポツリと呟いた。
………本当なの?
"別れる"って…