恋愛心工事中。
英語は得意。
教科の中で一番好き。
…だけど。
隣の人に対してって!
無理ですからー!
あたしは消しゴムに刺さったシャーペンを抜き、ペン先をノートに向けた。
…何だろう?
しつこいとかは無理だし…
バカ?無理無理。
お世辞で優しいって事にしとこ……
(↑おい)
゛He is kind.゛
…ぷ。短。
まぁいっか!
(↑え)
先生があたしに近づいてきた。
来た…ついに。
『笹崎さんね。
CHECKするわよ♪』
チェックをやけに素晴らしい発音で言うと、あたしのノートを覗き込んだ。
『kind!!
OKOK♪Very good♪』
言っておきますが、
…先生は日本人です。
次に先生は黒崎の所へ。
あたしの事何て書いたのかな…気になる……
先生は黒崎のノートを覗き込んだ。
…そして……
『Oh,great!
That's nice!』
んな!?何!?
何を書いたんだー!?
気になる!!気になる!!
あたしは興味なさそうな顔をしながらも、何としても見たくて、目の端で頑張って見ようとした。
み、見えない!!
先生の興奮した姿に興味を持って、皆は黒崎の周りに集まり始めた。
な、何ー!?
何て書いてあんのー!?
『凄ーい!』
『どういう意味!?』
『分かんねぇよ!』
『黒崎君って英語得意なんだね!格好良い~!』
……っ。
瑠璃の声に、また変な気持ちになった。
忘れたはずでしょ?
それでも変な気持ちになる。
あたし本当に病気かな?