恋愛心工事中。
『バカ。
俺の事はまたいつでも話聞いてくれれば良いから。
美羽の事は今じゃなきゃダメじゃんか』
京司の真っ直ぐな言葉が
胸に突き刺さる
あたし
何も成長してない?
琉依と話して
変わったとばかり
思っていたけど
「あたし…皆に迷惑かけてまで…幸せになる価値なんてあるのかな…」
辛い。
けど
あたしを見守ってくれている人達は、もっと辛いハズ。
それを分かっているのに
何も出来ないあたし。
ごめん。
ごめんね………
『アホか!!』
「ひぃっ!?!!?」
京司の怒鳴り声は
かなりビビる。
「し、心臓止まるかと思ったよ今ー!!」
泣きそうになったー!!
『美羽なぁ?
周りに迷惑かけてると思うなら、尚更頑張れよ』
京司は立ち上がって
あたしの目の前に
しゃがみこんだ。
端正な顔立ちが
目の前に広がる。
『そんな弱気じゃ
俺らが応援しても
無意味になっちまうぞ』
優しく厳しく
京司は言った。
「……………」
胸の中にたくさんの
"ありがとう"が
広がっていく
「…ありがとう…」
震える声で言ったら
京司は微笑んでくれた