恋愛心工事中。
『先生が読みますから、よく聞いていなさい!』

あまりの素晴らしさに感動したらしい先生。



…な、何!?
元々変な先生だけど、更に変になった!?



『I'll do anything for you.』


これまた素晴らしい発音で言った先生。


意味が分かった生徒は顔を赤らめている。
分からない生徒は、頭に?マークを浮かべている。



……え?



「先生、ワンモア」

『OK♪
I'll do anything for you.』



え?え?ええ?



『意味は…
私はあなたのためなら何でもします。』



先生がうっとりと言った。



へ?ええ?



えええええっっ!?!!?
ま、真面目に!?



あたしは黒崎を見る。
黒崎はニヤリと笑った。


んなっ!?



『二人は恋人なの?』

先生が尋ねた。



「いえ!!全っ然!!」
『嘘つかないのっ♪』

何だこの教師!!


いい年して独身だし!!
(↑言っちゃダメ)


『まぁ恋人寸前?』

黒崎がにこやかに言った。


っ!?な、な!?


『あらぁ~!』
先生が驚いた。



周りの生徒も驚きを隠せない。



『お似合いよ♪二人♪
じゃあ授業再開!!

皆、席について。』



先生は何故か楽しそうに、黒崎の元を離れていった。



………。



この学校こんな教師ばかりだけど、大丈夫かな…(汗)




『今度英語教えてね。』


瑠璃は寂しそうに黒崎に言うと、そっと自席に戻った。




…瑠璃、黒崎が好きなんだよね。


だから寂しそうなんだ…




はぁ。



あたしは短いため息をつくと、黒崎を睨んだ。




黒崎はあたしの視線に気づくと、ニコリと笑った。







………。
ケッ。







あたしはその視線から逃げて、黒板を見つめた。



ないない。こんな男。




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