恋愛心工事中。


現代のインドアっ子を非難するオヤジのような京司。




「無理。
今から美白で無いと年とったら大変」

『ちょっとぐらい焼いとけよ!!お前は大根か?
あ、餅か?』

「人間だっつの!!」





睨み合うと、京司が突然あたしから視線を外して遠くを見た。






『黙れっ!!』


ババッと、あたしの手から日焼け止めを奪うと、京司は口を押さえた。




………………。


日焼け止め~っ(泣)






太陽から逃げるようにモゾモゾしていると、京司があたしの頭を叩いた。




「った………!?」




痛いと言おうとしたあたしの口を塞ぐ京司。




「んふふー!!」
(何よー!!)


クスクス笑いを抑えている京司。



ずるーい!!!!!




『美羽。
あっち見てみな。
注意してな』



京司の
視線の先を追う。

すると………








「っ!?!!?」




京司が口を押さえてくれていなかったら、確実に声を出していた。




こちらに向かってくるのは、紛れもない。










…………壱だった……







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