恋愛心工事中。
壱は颯爽と
夜道を走っていった
涼しい風が
頬と髪を撫でた
分かっていた
壱が振り向かないこと
もう壱は決断していた
例え
壱が帰ってこなくとも
あたしは
壱を想っているだろう
"壱と幸せになれ"
ねぇ、琉依。
あたし今、幸せだよ。
壱と気持ち、
通じ合えたんだよ。
空を見上げれば
星が輝いていた。
白い月が
ぽっかり浮かんでいた
これで、最後。
玄関で1人立ち尽くし
静かに泣いた。