恋愛心工事中。


「具合悪いんで…保健室行ってきていいですか…?」

あたしは嘘をついた。
嘘でもないけど…



『おう。顔色悪いぞ。
気を付けてな。』



あたしは皆の視線を浴びながら、教室を出た。




「…何で…」



教室を出て、保健室へ向かう時、あたしの口から自然と出た。



…あたしおかしい。




ゆっくり階段を降り、あたしは保健室の前に来た。


静かにノックする。
…返答無し。



あたしはゆっくりドアを開けた。





「失礼します…」



誰もいなかった。



…寝よう。
頭の中グチャグチャしてる。


忘れよ……




あたしは本当に熱になってしまったような重い体でベッドへ進んだ。



…あれ?
一つベッド使ってる。




誰か寝てるんだ。




あたしは使ってない方のベッドに潜り込んだ。


気持ちいいー。




布団の気持ち良さにすぐにウトウトとした。



…………




あたしはゆっくりと眠りについた。















キーンコーンカーンコーン


「……」




な、に?
何か温かい……


あたしはボンヤリする視界をハッキリさせようと、手で目をこすろうとした。



……!!?


手、が


右手が動かせない。





あたしは右を見た。





「んなっ!?」


あたしはつい大きな声を出してしまった。



だってだって……







知らない男の子があたしの右手握ってんだもん!

な、何がどうなってこうなったの!?ちょ、離してー!
(↑大混乱)




すると、あたしの右手を握る知らない男の子が目をゆっくり開けた。



だ…れ?




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