恋愛心工事中。
あたしは静かに
小さく頷いた
『……そっか』
有美が呟く。
『イギリスって…
美羽は、黒崎君に想いを伝えたの?』
瑠璃が言う。
あたしはまた
黙って頷くだけ。
『……両思いだったんでしょ!?それなのに…離れるの!?』
有美は悲痛そうに
顔を歪ませた
『黒崎君は、何て言ってたの?美羽とは遠距離恋愛って?』
瑠璃の表情は
そんなの無理だよ、
と言っていた。
あたしは静かに
首を横に振る
「付き合わないよ。
遠距離恋愛だって…
……しない」
あたしの言葉に、
有美と瑠璃が固まる。
『……じゃあ何て?
もうバイバイって?』
瑠璃が聞く。
「うん…まぁ。
何て言うか…壱が帰ってきた時にも両思いだったら…付き合うかもしれないし…」
黙っている2人を見た。
「壱が一生帰ってこなかったら、壱を諦めるし……壱が帰ってきても、好きな人がお互い出来ちゃったら…自然消滅…みたいな……」