恋愛心工事中。
「嫌だよ………」
壱じゃない
好きな人なんて
好きじゃない
『今はそう思うかもしれないけどっ…あたしは美羽に幸せになってほしい』
有美は
泣きそうだった
『あたし、美羽の気持ち、分かるよ……だけど…そんな関係、無意味だよ……壱君だって、きっと分かってるよ』
……………
『黒崎君には、美羽の気持ち伝えて終わり、で良かったんだよ』
瑠璃が言う。
『黒崎君だって、美羽と離れるのに、これ以上関わったら離れられなくなるって思ったから…美羽を諦めるって言ったんでしょ?』
有美が俯くあたしの
目をとらえた
『でも、美羽が告白して…抑えきれなくなっちゃったんだと思う……美羽が悪い訳じゃないよ!?』
有美は必死に
あたしに伝える
『黒崎君だって分かってるよ…美羽とは結ばれないって……だから…美羽、黒崎君のことは忘れた方が良いよ』
瑠璃もあたしに
辛そうな表情で訴えた
……でも………
でもっ………