恋愛心工事中。


『あたしね、この間…美羽が佐々木君に告白されてるの、見ちゃったんだ』


突然、
瑠璃が呟く。



有美は驚いたように
あたしと瑠璃を見た。



あたしも驚いて
瑠璃を見る。





『ごめんね…あたし、ほんとタイミング悪いよね、ほんとごめん』


瑠璃は以前、
あたしと壱が電話してた時も傍に居た。





『あたし、佐々木君と話したことあるけどね、凄く良い人だと思う』


あたしも…
そう思ったよ…。
けど………………






『佐々木君は、きっと今も美羽が好きだよ。だから……佐々木君と向き合ってみたら良いと思う』



瑠璃はそう言った。





『佐々木君って…
あの背高くて、人気ある人だよね?』


有美の言葉に、
瑠璃は頷いた。





『黒崎君とはもう…ほんとにお別れだって……思った方が良いよ』


力が
入らない









『佐々木君と話してみなよ…それなら…黒崎君を待ってるよりずっと……良いと思うから…』





壱と
お別れ…………

距離だけじゃなく








気持ちも?



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