恋愛心工事中。


佐々木君は笑顔で
軽く会釈した。


ほんと良い人。
……だけど………

あたしは、
壱を忘れてこの人を好きになれるのかな





そんなことをボンヤリ考えていると、佐々木君があたしの方に向かってきた。



……………は?
え、何ーっ!?!?




軽くパニクっていると、
もう佐々木君は目の前に。




な、何だろっ!?

と身構えていると。






『あの!!
急なんだけど…』


佐々木君が顔を微かに赤らめて言う。



………何かな!?






『これ、一緒に行きませんか!?……あ、友達としてっ!!』




…………………。





固まるあたし。
その隣に
笑いをこらえる有美。



『す、すみません!!
迷惑ですよね!?』



佐々木君は、差し出した何かのチケットらしき物をしまおうとした。




「いえっ!!
あ、あの…どこに…
ですか………?」


ドキドキしながら問いかけると、佐々木君は"うわっ"という顔をした。




『遊園地のです!!』


するともう一度
チケットが差し出された



< 338 / 440 >

この作品をシェア

pagetop