恋愛心工事中。
壱と京司と
有美とあたしで
本日二度目の屋上。
夏の日差しが当たらない
日陰に座る皆。
壱と京司が並ぶと
凄く格好良い。
背の高い2人は
迫力もあるし。
『黒崎の父さんが…
倒れたんだって?』
京司の切り出した言葉に
壱は静かに頷いた
『婆ちゃんから電話がきて…急に発作出して倒れたって。
多分出張続きなのにイギリス行って婆ちゃんに会って…疲労が溜まったんじゃないかって』
『無事なのか…?』
皆が壱を見つめる。
『とりあえずは。
今は安静にしてるけど…やっぱりちょっと危ないみたいで』
『病院に居んの?』
『ああ。
婆ちゃん家の近く』
詳しく聞いていく京司が
凄いと思った。
あたしは怖くて
何も聞けないから。
京司は本当に、
凄いな