恋愛心工事中。
『ほんと、急でごめん……
もっと皆と居たかったけど…もうよく分かんなくて。ハッキリしなくてごめんな』
壱は眉を寄せて
悲しそうに言った。
『帰ってくる可能性だって十分にあるんだよね…?』
今まで黙っていた有美が
口を開いた。
すると壱は優しく
だけど苦しそうに微笑み
『帰ってこない可能性も
十分にある』
壱はしっかりと
現実を見つめていた
現実逃避するあたしに
思い知らせるかのように
壱は視線を
あたしに向けた
『ごめん、ありがとう』
その言葉を聞いたら
まるで
夢から覚めたようだった