恋愛心工事中。
ドキドキしたまま
佐々木君の腕の中、
動けないあたし。
『笹崎さん、美羽って呼んでもいい?』
佐々木君の声が
耳の近くで聞こえて
クラクラしそう
「……っ…う、ん」
そう応えると
佐々木君は更に
あたしを強く抱き寄せた
…………っ
『……………美羽』
優しい響きに
甘い声に
涙が溢れそうだ
『美羽は何か抱えてるような顔、最近するなって思ってた』
佐々木君はゆっくりと
話し出す
『だからいつも俺に話してほしいなって無謀な事思ってた』
佐々木君は少しだけ
苦笑いをした
『俺ね、すっげぇ
負けず嫌いなんだ。』
佐々木君は
そっとあたしの髪を撫で、
『絶対負けたくないって思ったから…って言い方は変だけど、美羽を諦められなかった』
……………
『俺じゃ……
美羽の抱えてる物、
持てないかな』
………佐々木君…
『美羽が居てくれたら、俺
何でも出来る気ぃする。
そんくらい、好き』