恋愛心工事中。


誰かが自分を想い
優しくしてくれる


それがこんなに
素敵で 凄いことなんて
知らなかったんだよ






恋愛を知らなかったから
誰かを想うことも
知らなかったから



こんなにも恋愛が
難しくて辛くて、
だけど優しく温かいこと

皆に出会って
分かったんだよ




誰かを想うことも
誰かに想われることも

出会えた時点で奇跡で
恋愛した時間で奇跡



そんな奇跡の中
あたし達は居る








『俺……初めて美羽を見た時から、可愛い人だなって思ってた』


佐々木君が口を開く。


まるであたしの考えが
通じたみたいだった




『それから気になるようになって。どういう人なのかって。……遠くから見るしか出来なかったけど。実は美羽を想ってんの長かったり』


佐々木君は恥ずかしげに
だけど笑顔で
そう教えてくれた






『でさ。俺、話しかけようと思って行こうとしたら、美羽が近くに居て。その時友達と笑ってて……こんな風に笑うんだなって思った』



佐々木君は懐かしむかのように、少し微笑みながら話す。



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