恋愛心工事中。


琉依に会いにいく
そう壱に伝えたら
誤解された

だけど本当は違う
誤解じゃなかった



イギリスに行ってしまうから

あたしから離れるために


嘘をついて
誤解したフリをした




あたしが琉依を選んだ

そう誤解したフリ







琉依に会って
もう会わないと決意して

佐々木君に告白され
胸が痛くなった

京司が苦しんで
初めてぶつかった



壱が泣いてるところを
JEWELSで見た


京司が連れてきてくれた
あの夜景の場所で

壱がイギリスに行くことを
知った



壱の印を刻まれ
これで最後と泣いた

学校で壱が皆の前で話し
現実を突きつけられた
そんな感覚だった



そして屋上で
有美と瑠璃と話し
壱への気持ちを
忘れろと言われた



壱と話し
俺を忘れろ
そう言われた






もう会わない
もう会えない

壱のところには
もう行かないよ





「…………大悟」


小さく呟く
目の前の人の名前。




『……ったく。
忘れんなよ、バカ』

大悟はクスッと
あたしに笑いかける





"佐々木君と
向き合ってみなよ"

有美と瑠璃の言葉が
頭を駆け巡った




"俺ことは忘れろ。
他の奴と幸せになれ"




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