恋愛心工事中。
「有難うな」
『全然!気をつけてね』
吉田は微笑むと
空を見上げた
『何かありきたりだけどね……空って繋がってるじゃん!…だから美羽とも繋がってるんだよ!!黒崎君と美羽は、繋がってるんだよ!!』
………………
俺を好きだと
言ってくれた吉田
なのに吉田は
俺と美羽を応援してる
「…………ん」
笑うと、吉田も笑った
『元気でね!!日本に帰ってきたらまた会おうね、絶対に!!』
「ああ。………絶対」
その言葉に
嘘偽りは無い
だって
俺は日本に
帰ってくるから
――――――
――――
――…
『ロンドン行き201号便に搭乗の方々は……』
アナウンスが流れ、
俺は立ち上がって
搭乗口へ向かう
チケットを見せて
歩き
飛行機の窓側の座席に着いて
外を見つめた
祖母から連絡がきたのは
先ほどのことだった