恋愛心工事中。




はぁ~あ。何なんだろ。



あたしは自分達の作ったガトーショコラを見つめた。







...その時。






ガラガラッ!!!



『『『『失礼しまーっす!』』』』




男子が入ってきた。


水泳をやっていたため、皆の髪の毛が濡れている。






いいなぁ...水泳。




女子皆、視線は男子。
だけどあたしの視線はガトーショコラに。


もうどうだっていい。



なぜかイライラする気持ちを抑えつけた。




今泳いだらどんなに気持ち良いだろう。
何もかも忘れて、無心で泳ぎたい。


大好きな泳ぎをしたい。






「...あほ...」




そっと自分自身に呟いていた。







『それでは試食始め!
ちゃんと男子は女子にお礼を言うこと!いいわね!?』

『『『『はーい』』』』




男子がいろんな所へ行き始めた。





有美や友達は、ここ美味しいよ~なんて言って呼びかけ。




あたしは変わらず座ったまま。














『黒崎君!!』




...っ




瑠璃の声...






< 41 / 440 >

この作品をシェア

pagetop