恋愛心工事中。
はぁ~あ。何なんだろ。
あたしは自分達の作ったガトーショコラを見つめた。
...その時。
ガラガラッ!!!
『『『『失礼しまーっす!』』』』
男子が入ってきた。
水泳をやっていたため、皆の髪の毛が濡れている。
いいなぁ...水泳。
女子皆、視線は男子。
だけどあたしの視線はガトーショコラに。
もうどうだっていい。
なぜかイライラする気持ちを抑えつけた。
今泳いだらどんなに気持ち良いだろう。
何もかも忘れて、無心で泳ぎたい。
大好きな泳ぎをしたい。
「...あほ...」
そっと自分自身に呟いていた。
『それでは試食始め!
ちゃんと男子は女子にお礼を言うこと!いいわね!?』
『『『『はーい』』』』
男子がいろんな所へ行き始めた。
有美や友達は、ここ美味しいよ~なんて言って呼びかけ。
あたしは変わらず座ったまま。
『黒崎君!!』
...っ
瑠璃の声...