恋愛心工事中。




『ん?』
黒崎の声。


『これ食べてくれないかな!?』



想像できる。瑠璃の顔。




...恋をした可愛い顔。






っ、なんで



今、あたし...




















『ありがとう』



....っ


貰った、んだ。





あの可愛いラッピングをしたプリン。
瑠璃の想いが詰まった...プリン。




『ううん!口に合うといいんだけど...』


恥らったような声の調子の瑠璃。




『いや、すげぇ美味そう。まじありがと!』






...どうして、



どうしてこんなに調理室は騒がしいのに、二人の会話が聞こえるのかな?



痛いほど耳に入ってくる。










あたしじゃない。こんなの可笑しい。





食べてるのかな?黒崎...
瑠璃のプリン...




違う、違う
こんなの...あたしの気持ちなんかじゃ、ない。





あたしは...
























『お、まじ美味そうなの発見♪』




< 42 / 440 >

この作品をシェア

pagetop