恋愛心工事中。
『ん?』
黒崎の声。
『これ食べてくれないかな!?』
想像できる。瑠璃の顔。
...恋をした可愛い顔。
っ、なんで
今、あたし...
『ありがとう』
....っ
貰った、んだ。
あの可愛いラッピングをしたプリン。
瑠璃の想いが詰まった...プリン。
『ううん!口に合うといいんだけど...』
恥らったような声の調子の瑠璃。
『いや、すげぇ美味そう。まじありがと!』
...どうして、
どうしてこんなに調理室は騒がしいのに、二人の会話が聞こえるのかな?
痛いほど耳に入ってくる。
あたしじゃない。こんなの可笑しい。
食べてるのかな?黒崎...
瑠璃のプリン...
違う、違う
こんなの...あたしの気持ちなんかじゃ、ない。
あたしは...
『お、まじ美味そうなの発見♪』