恋愛心工事中。



軽く泳いでプールから上がると、体を拭いて裏に戻る。


何人かがプールに残り、
競技が始まる。







『よーい!!』




パアンッッ






裏に居るあたし達にも、一斉にスタートをして水を行く姿が見える。


その中で、泳ぎがうまい人が居たら学べ、というのが河村先生の指導だ。





「……………」


まず、最初の種目は50mバタフライから始まる。

その後は背泳ぎ、平泳ぎ、クロールという順番になっている。


そして100mバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロールと続き、

1000mメドレー、
100mリレーと続くのだ。




あたしは50m平泳ぎと、100mリレーのアンカーをやる。


3年生が居ない水泳部は、数少ない2年生の女子の中、あたしが一番泳ぎが速い。





あたしがやらなきゃ






グッと拳を握り締めて、バタフライを泳ぐ人々を見つめた。










そしてバタフライが終わり、背泳ぎが始まる。

つまりあたしの出番はこの次なワケで。


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