恋愛心工事中。
「…………京司…」
ヤバい
緊張からじゃない
不安からでもない
涙が溢れてきそうだ
「京司はあたしを…
親友だと思ってる?」
前にテレビで見たことがある
"男女の友情は成立するか"
それを見た当時のあたしは
有り得ないと断言してた
だけど 今は
成立する、と
胸を張って言える
何も言わない京司を
横目で見ながら
拳を作って握り締めた
『………俺は、
親友だとは思ってねぇな』
……………え、…?
口をポカンとしているあたしを見て、京司はブフッと吹き出した。
『そういう意味じゃねぇよバカ』
「え!?」
ちょ、何!?今あたし超シリアスだったのに何爆笑してんの!?
あたしバカじゃないよね!?もっと言い方気を付けるべきの京司がバカだよね!?
『……俺はな、』
まだ口元に笑みを浮かべ、ピクピク引きつっている頬にビンタをお見舞いした。
『暴力反対』
「うっせ言葉の暴力者」
『てめーもな』