恋愛心工事中。
『隣、いい?』
...え
そう言ってあたしの返事も待たずに、あたしの空いている隣に座ったのは...
黒崎だった。
「黒崎...?」
『美味そうだな』
な、なんで此処に?
瑠璃のところじゃあ...
っ、何でこんなにドキドキしてんの!?
『黒崎...壱?だっけ』
あたしのもう一つの隣の席の京司が言った。
『そ。石橋京司だっけ?
平泳ぎうまかったね』
...なんだろう?
いつもの黒崎じゃない。
目が冷たい。
『そ?サンキュ!
つーか美羽、コレ食べて良いの?』
「あ、うん!いいよ!!」
京司がガトーショコラを一つ掴んだ。
『俺もいい?美羽。』
っ、
「う、ん」
何...今の。
すんごい心臓はねた...
黒崎の目が...冷たい。
びっくり、した。
『んまいっ!』
京司が嬉しそうに笑った。