恋愛心工事中。
『ロンゲ嫌なの?』
……は?
予想外の返事。
「へ?いや…あの…」
まぁ短いのも長いのも、あたし的には男は全般的に嫌だし……(汗)
『嫌いなんだ』
ニッコリ微笑む黒崎が、逆に怖い。
…………?
黒崎は突然立ち上がって、歩き出した。
………瑠璃の元へ。
………っ、
何……で?
すると、黒崎は……
『黒崎君!?』
瑠璃の悲鳴に近い声が聞こえた。
!?
ち、ちょっと!?
教室が一気にざわめく。
「黒…崎!?」
『やるじゃん』
京司が呑気に言った。
っ、
京司悠長すぎ!
『何やってんだ!?』
『どうしたの!?』
…頭がついてこれない。
黒崎が、瑠璃のラッピング用に持ってきたハサミで………
あの長い髪を切った。
「………!?」
な、なな…何でっ!?
すると、困惑しているあたしの方に黒崎は振り向いた。
金髪の髪は、肩につくかつかないか…くらいになってしまった。
『これなら良い訳?』
またもや微笑んだ黒崎…
ありえないーーっ!!!!!