恋愛心工事中。
■2章 工事中断?■
京司の恋
あの調理実習の翌日。
今は3時間目の数学の時間。
黒崎は相変わらず、あたしの隣の席でしつこくしてくる。
…相変わらず?
黒崎には一箇所変わった所があります、どこでしょう?
1:髪
2:髪
3:髪
そうだよ……
髪だよ!!!(泣)
何かあたしの責任みたいじゃんかぁ~!
昨日バッサリ切った髪を少し整えてきた黒崎。
コイツ…
ある意味凄いよ!?
あたしがロンゲが嫌って言ったくらいで(言ってないけど)、髪切っちゃうんだよ!?
何か気まずい…(汗)
至って普通に接してくる黒崎だけど、あたしは無理。
目を合わせらんない。
『美羽さ、水泳大会出るんだろ?』
ロンゲじゃない黒崎は、何だか人気が増した気がする。
女子がどんどん黒崎を見る目が変わってくる。
…はぁ……
って何あたし!!
何で溜め息ついてんの!?
『美羽?聞いてる?』
…え?
何だっけ?
あ、水泳大会ね。
……水泳大会…
「っあ!」
そうだ!
水泳大会~!
今は6月。
8月に大会がある。
てか今顧問休んでるんだよな~。
練習しなきゃヤバいじゃん!
ど、どうしよっ……
水泳部は部員が少ない。
だから部活が暫く無くても大丈夫なんだけど…
水泳大会が近付く今、顧問がいなきゃ練習ができない。
それじゃヤバいっ!