恋愛心工事中。
どーしよ……
そう思っていたら。
『笹崎さん!?
聞いてますか!?』
鋭い目つきで聞いてきたのは、先生。
やばっ!
この先生に注意されると面倒なんだよなっ!
「き、聞いてますよ!?」
あたしは急いで言った。
『では問3をやって下さい。聞いてたんなら出来るでしょう?』
…………。
出た。
あたしが聞いて無かった事分かってるくせに(怒)
「……出来ません」
あたしが渋々言うと、先生は満足げにニッコリと笑った。
嫌な教師っ!
『それでは笹崎さんは居残りで。』
で、出たーっ!
この先生は居残りをさせるのが大好きで有名。
居残りさせられる人は決まっているが、あたしは今回が初めて。
「……ありえない…」
あたしは先生に聞こえないように呟いたつもりだったが、先生が鋭く睨んできた。
……地獄耳。
そんなこんなで、居残りが決定してしまった。